魚食が体に良い理由は?答えは、DHA(EPA)!

ニュース体験.jp / DHAEPA, 健康, / 公開日:2015/07/09

日本人の魚の消費量は年々減ってきています

世界に誇る長寿国、日本。女性が86.05歳、男性が79.29歳。世界でも群を抜く日本人の平均寿命。その日本人の食生活と切っても切れないのが魚。比類ない魚食の民である日本人は、豊かな魚食文化を育んできました。その歴史の中で、(昔から)魚が健康に良いということも知っていたようです。
しかし、日本人の魚の消費量は年々減ってきています。その主な理由は、経済発展にともなう食の”欧米化”、いわゆる肉類中心の食生活。さらに魚は調理の煩わしさ、漁獲量の減少による割高感からも敬遠されつつあるようです。実際に調べたところ、魚介類を摂る量は減少してきているのです(厚生労働省 国民栄養調査より)。

※参照:水産庁HPより http://www.maff.go.jp/hakusyo/sui/h18/html/s1_1_2.htm
つまり日本人は魚を食べなくなってきていると言えます。日本の食文化でもあった魚ですが、私たちは今、魚食不足なのかもしれません。バランスの良い食生活は健康維持のために不可欠ですが、この魚食不足は、日本人の健康状態にも少なからず関係してくると思われます。

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魚が良いのは、DHA(とEPA)が含まれているから


体の健康に役立つ魚食。なぜ魚は健康に良いのでしょうか?それは、サラサラ成分、DHA(EPA)が含まれているからなのです。DHAとは青魚の頭の部分や、目の後ろの脂身に特に多く含まれる、健康維持に役立つサラサラした成分のこと。氷点下でも固まらない、まさにサラサラ成分です。魚が極寒・深い海の中でも元気に泳いでいられるのはこのサラサラ成分、DHAのおかげなのです。実は、このDHA、私達人間の中にも含まれているのです。特定の部位ではなく、私達の身体、全体を構成している成分で、健康維持のために役立ってくれています。健康に欠かせない「必須脂肪酸」と言われるものなのです。サラサラの健康パワーを持つDHA。実際にWHOや厚生労働省も、その摂取の重要性を認めていることがHP等でも載っていました。

健康維持のために。DHA(EPA)は様々な面から頼りにされています

健康維持のために体に取り入れておきたいDHA(EPA)。これらは様々な面から頼りにされています。
例えば、年齢や、生活習慣が気になる方。現代の日本人において、健康上の課題の多くは不規則な生活リズムや運動不足、そして食生活の乱れといった生活習慣と関係があると言われています。特に偏った食事は栄養バランスが崩れ、その毎日の積み重ねが健康上の大きな差となって表れてきます。青魚のサラサラ成分DHAとEPAは、現代の気になる生活習慣においてとても重要性が高まっています。
また、仕事や勉強をバリバリこなしたい方にも。DHAは、考えることの多いビジネスマンや、学びたい、勉強に励む人々の間でもよく知られています。近年、中高年の健康のためにクロスワードや百マス計算など、様々なトレーニングも話題になっていますが、こうしたトレーニングだけではなく、栄養をしっかり摂ることも大切と言われています。DHAは、こうした人たちの栄養摂取としても頼りにされている成分なのです。

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DHA(EPA)の目標摂取量は1日1g。実は私達は摂れていない!?


※参照:厚生労働省 日本人の摂取基準 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4g.pdf
国の機関でも、健康日本21や、食事バランスガイドなど食が健康に与える重要性を声を大にして訴えています。その中でも、魚を食べることの大切さが伺えます。厚生労働省のHPで調べると、DHAおよびEPAの一日目標摂取量を1,000mg以上とし、摂取を推奨しています。(EPAも、DHAと同じ青魚のサラサラ成分で健康維持に重要)私達は実際にその量、摂れているでしょうか?実は、年齢が上になるほど、日本人の魚の摂取量は増加する傾向にあります。しかし厚生労働省が出している、国民が実際にどのくらいDHAおよびEPAが摂取できているかのデータを見てみると…比較的魚を食べていると思われる50代以上でも、実は目標摂取量に届いていません(H17-18 国民健康・栄養調査 DHA摂取量の50%タイル値とEPA摂取量の50%タイル値の合算より)。私達の多くが、DHAやEPAの摂取不足だったのです。

実は毎日、こんなにも魚を食べなければいけない。それは毎日はさすがに難しい・・・

 
※クロマグロの赤身約9人前の実際
実際この1日の目標値1,000mg(※1g)以上を達成するためには魚をどのくらい食べればよいのでしょう?と疑問がわきますね。計算しますと!!実はその量・・・黒マグロの赤身の刺身で言うと、約720g、なんとおよそ9人前!これを毎日食べなければならない計算になります。しかもさらに気をつけておきたいポイントがあります。実はDHAは調理の際、減少して(流れ落ちて)しまうのです。例えば、お刺身など生の魚で摂れるDHA量を100%とした場合、魚を焼いたり、煮たりすると、約20%減少。天ぷらや揚げ物では、なんと約50%も減少してしまうのです。毎日の食事でしっかりDHAやEPAを補うために。上手な摂取の仕方を工夫したいところです。ちなみに私はサントリーのDHAサプリメントを2003年から(まだEPAを正式配合してなかった、クリーム色のボトル時から)ずっと飲んでいます。安く無いですが、やはり質とプラスセサミンのDHA保護効果や抗酸化力が非常に良い。DHAが一番自分にとって必要なのを実感しています。
 

魚男