ニュース体験 手ぶらで出来ちゃう!都心のお寺で写経体験☆ ニュース体験.jp / その他, エンタメ, サービス, 教育, 旅行, 生活, 趣味お寺, 五反田, 写経, 奈良, 寺, 池田山, 般若心経, 薬師寺, 薬師寺東京別院/ 公開日:2017/12/21 こんにちは。年末も近づき日々バタバタと過ごしているライターAyaです。こんな時期こそ「心を無にしたい!」と、先日初めて写経に挑戦してみました。とてもいい体験になりましたので、皆さんにもご紹介できたらと思います。 出典:nara-yakushiji.com 写経について 写経とは、仏教で経典を書き写すことを意味します。元々は印刷技術が発展していなかった時代に仏教の教えを広めるために始まったもので、僧侶が修行・講義・研究するために必要なこととされてきました。それがいつからか写経することに功徳があると言われ、広まっていったと言われています。 出典:machitera.net 現在では仏道修行として、人々に仏道を広め大願成就を祈ることを目的とされ、多くのお寺で行われています。その際文字の上手下手はあまり問題ではなく、心を込めて丁寧に書き写すことに意味があると言われています。 薬師寺東京別院へ行ってきました! 今回写経をしに訪れたのは、JR山手線・五反田駅にある薬師寺東京別院というお寺です。誰もが知る奈良の薬師寺の別院であり、由緒正しきお寺として知られています。 出典:yakushiji.or.jp こちらのお寺は、都心の中にありがながら土日・祝日を問わず、営業時間内であれば随時写経ができるようになっています。もちろん予約は要りません。また写経に必要な硯や小筆などもすべてお寺で準備してあるため、手ぶらで行けるのも魅力的なポイントです。 出典:sinakan.jp 駅の東口を出ると、目の前に桜田通りが見えます。交番を背にして桜田通りの左側を登っていくと、青い看板に「ろうきん」と表記がある建物があります。そこを左に入りしばらく行くと、右手に石畳の趣ある小道が。 道沿いに公園もあり、このあたりからは一気に雰囲気が変わります。坂を登りきった先は池田山というエリアで、いわゆる高級住宅街になっています。 左に道なりに進むと、道案内の看板がありました。 少し先へと進むと、入口発見!お寺に到着したようです。 土足のまま上がり、2階の受付へ。受付では、このような用紙を渡されます。 記入した用紙と写経の料金2,000円を納めると、席にお抹茶とお菓子が準備されていました。 お庭を眺めながらホッと一息…。こちらのお庭の左奥には舞台があり、狂言なども行われることもあるそうです。お抹茶をいただいた後はいよいよ、写経のやり方を住職の方に教えていただきます。 薬師寺東京別院での写経のやり方と意義 初めての写経ということで、とても丁寧にご説明いただきました。5点ポイントがありましたので、まとめてみました! ①2種類のテキストから選択可能 テキストは、「般若心経」もしくは、「般若心経のこころと佛法の教え」の2種類から好きな方を選びます。 「般若心経」 漢字が多く、時間に余裕がある方にはオススメ。 出典:k-kagami.com 「般若心経のこころと佛法の教え」 初めての方や時間があまりない方にはオススメ。 ②写経の2大目的は、「自身の心の復興」と「奈良薬師寺の復興」 「自身の心の復興」とは、心の癒しを求める現代の日本人が、写経によって己を見つめ直し、心を磨き、これからの生き方を学ぶきっかけとなること。その結果、命や物を大切にする豊かな心の復興につながることを意味します。 出典:nara-yakushiji.com 「奈良薬師寺の復興」とは、本院である奈良の薬師寺の堂塔が約500年前に消失したことを受け、写経によってその復興を願っていることを意味します。 ③心構えは、「無の心になる」こと 般若心経の中には、「無」の字が21回出てきます。写経中は、我(自分)を捨て、無の心になることを心がけてみてくださいとのことでした。 ④書いた写経はすべて奈良薬師寺の納経棚に永代供養される 来年で50周年を迎える、このお寺での写経活動。書いた写経は、すべて奈良の薬師寺にある専用の納経棚で永久に保管されます。 出典:nara-yakushiji.cocolog-nifty.com ⑤3回目以降、御朱印帳をいただける 1、2回目は書くことに精一杯なので、少し余裕の出てきた3回目から、御朱印帳をいただけます。1回書くごとにスタンプを押してくださいます。 写経の数え方は1回、2回を「1巻、2巻」というように数えます。1冊で12巻分で、9冊で108巻分。108とは仏教でいう煩悩の数であり、ここに到達するとお袈裟がいただけるため、目指して精進される方も多いそうです。 いよいよ写経を体験! 説明を受けた後は、いざ写経スタートです!まずは道場の入り口で、丁子(ちょうじ)という乾燥させたスパイスを口に含みます。 出典:ja.wikipedia.org 丁子は、開花前の花の蕾を乾燥させた香辛料です。インド料理などにありそうなスパイスの香りが濃く、口内がスッキリとします。写経時に丁子を口に含むことは、お口を清めることを意味するそうです。 あらかじめ渡されたお袈裟を首から下げ、いよいよ道場の扉を開けます。すでに写経をなさっている方々がいらっしゃいました。入り口から数歩進んだ先の足元に、象の香炉が置いてあります。これをまたぎます。 香炉をまたぐことで身を清めることができ、その先に進むことは仏様の世界へと足を踏み入れることを意味します。お薬師様にご挨拶をしたのち席に着きます。 硯と小筆はすべて机に備え付けてあります。住職の方のお話では、墨を摺るところから修行は始まっているとのこと。 文鎮で見本と自分の半紙を重ね、なぞっていきます。思っていたより小筆の扱いが難しく指も震えて、四苦八苦…。もう無になるどころの話じゃありません。 出典:u-can.co.jp 筆者は2、3回手を休めながら、最後まで書き上げるのに約2時間弱かかりました。終盤は肩がガチガチになり目もかすんできて、これぞまさに修行!無我の境地に行き着くまでには、まだまだ時間がかかりそうです。 末尾に好きなお願い事と、住所・氏名・年齢を記入して完成!出来上がった写経をお薬師様の前のお盆に乗せ、手を合わせます。祈願成就しますように…。最後にお袈裟を机の上に返し、道場を出ます。 写経は想像していたよりもずっと大変な作業でしたが、完成した時の達成感はとても清々しいものでした。また、音のない静けさの中ひたすら筆を運んでいく作業は、身を清めてくれるような気持ちがし貴重な経験となりました。 出典:wa-qoo.com いかがでしたか?無の境地に至るまでまた是非トライしてみたいと思えるのも、写経の持つ魅力かもしれません。皆さんも是非、都心の静かなお寺で気軽に写経に挑戦されてみてはいかがでしょうか? 参考リンク 薬師寺東京別院 住所:〒141-0022 東京都品川区東五反田5−15−17 電話:03−3443−1620 出典:yakushiji.or.jp ライターAya・記 写経体験記事 Share Twitter LINE