東大で購入『刑法ポーカー』遊びながら法律を学ぶってどうゆうこと⁉

東大生協でも販売しているボードゲーム『刑法ポーカー』って知っていますか？名前だけだと『？？？』という感じですが、実は遊びながら普段関わりのない（に越したことのない）刑法の勉強が出来るボードゲームです。

• 現役東京大学法科大学院生
  （司法試験予備試験合格者）が考案
• 東大生協で売ってる
• Amazon1位獲得

これだけ聞いただけでもワクワクするアナログゲームです。最近、ポーカーのようにゲーム感覚で刑法が学べるとジワジワ人気がでているようです。今回はそんな『刑法ポーカー』の遊び方や刑法そのものについて、全く知らない私が体験しながら紹介したいと思います。

 

で！どうゆうゲームなの？

『5枚のカードを組み合わせて最も重い犯罪を作った人が勝ち』というゲーム内容。罪を軽くするのではなく、重い罪を作った人が勝ちというちょっとダークな部分がいいですね。

 

作れる犯罪は全11種類

• 強盗致死罪
• 殺人罪
• 強盗致傷罪
• 殺人未遂罪
• 強盗罪
• 傷害致死罪
• 傷害罪
• 業務上横領罪
• 窃盗罪
• 単純横領罪
• 暴行罪

‪─第2版 ボーナス─‬

• 外患誘致罪
• 外患誘致未遂罪

強盗致死罪（死刑又は無期懲役）がロイヤルストレートフラッシュになるそうです。私が購入したのは、外患誘致罪が入っていたので第２版ですね。

 

遊び方は2パターン

遊び方は2パターンあり、初心者には未履修コースがオススメです。人数としては、2名~5名が推奨です。

• 未履修コース
  5枚のカードで1つの犯罪をつくる
• 既履修コース
  5つのカードで2つの犯罪をつくることが可能

未履修と既履修コースの違いはこのほかにも、

• 「反抗抑圧に足るカード」の使用の有無
• 抽象的事実の錯誤というルールの有無

がありますが、大きく違うのは犯罪の数です。

未履修コースで2つの罪が出来上がったときは、より重い罪が成立。既履修コースの場合は、併用罪として重い罪の刑罰の上限を1.5倍とします。

 

遊びの進め方は

1. 各プレイヤーに、5枚ずつカードを配布。
2.  じゃんけん（または前の勝負）で勝った人から順番に、不要なカードを表向きで場に捨て、山札から、捨てた枚数だけ新しいカードを取る。
3. 2周目も同様にカードを捨てます。
   2周目は、相手が場に捨てたカードの中から、新しいカードを取ることも可能。
4. 2周目が終わったら、手札を見せて、刑罰の重さで勝負。

2回のカード入れ替えで重い罪を作るゲームですね。

罪を作るカードの組み合わせや量刑は、別途カードが用意されているので初心者でも安心です。

 

構成要件とは？

刑法ポーカーには、青色の文字と黄色の文字の2種のカードがあります。それは構成要件と言われるもので、犯罪を構成する要件です。

• 青色＝客観的構成要素
• 黄色＝主観的構成要件

犯罪が成立するには、この2つが揃うことが大切です。

例えば、暴行罪の場合

• 客観的構成要件＝暴行
• 主観的構成要件＝暴行の故意

の2つが必要です。

ただ、暴行したというだけでなく、暴行が故意であるという主観的な要件も必要なのです。5枚のカードで要件を増やして思い犯罪を成立させたものが勝ちです。暴行罪の場合、量刑は、1,000円の過料~2年の懲役。『刑法ポーカー』のなかでは、一番軽い量刑です。

特殊カードもある！

unoでも盛り上がる特殊カード。『刑法ポーカー』にもあるんです。

• 主観的構成要件
• almighty(全能)

主観的構成要件は、1枚で1つの犯罪の主観的構成要件を満たしてくれます。例えば、強盗カードで使う場合は、「強盗の故意」と「不法領得の意思」がこの1枚でカバーできます。almighty（オールマイティ）はその名の通りなんでもアリカード。1枚で犯罪をつくることは不可ですが、どれかの構成要件になってくれます。

罪の重さはどう判断？同じ量刑の場合は？

死刑＞懲役＞禁錮＞罰金＞拘留＞科料

刑罰の軽い重いはこの順番になります。基本は、刑罰の上限で比べて、もし同じ場合は下限で比較して重い方が勝ちとなります。それでも同じの場合は、使用カードの枚数が多いほう→特殊カードを使用してないほうが勝ちとなります。

 

楽しいポイント！

• 初心者でも楽しめる
• 重い罪を作るのが難しい
• ゲーム要素が強い

『さぁ、お前の罪を数えろ！』って仮面ライダーいましたよね。そんな感じです。『刑法ポーカー』の場合は、喜んで数えるわけです。今まで刑法なんてほぼ無縁な生活をしてきた人にとっては、とても新鮮なゲームではないでしょうか。

刑法ポーカー公式サイト＞＞

刑法ポーカー公式Twitter＞＞

記・ライターyuna
刑法ポーカー体験記事