世界最高級泡盛「國華93年製造限定版」ついに初体験!

ニュース体験.jp / グルメ, , , / 公開日:2015/09/04

鰹です。遂に今回、飲んできました。日本沖縄最高級(この時点で世界最高級ですが)と言われている幻の泡盛「國華93年製造限定版」を飲める機会があったので、その体験を簡単にまとめました。

2015年現在で1本25万円、来年には30万円を超えてくると言われている幻の古酒(クース)。

ダウンロード※出典:http://www.clubco.tv/
この幻の泡盛「國華93年製造限定版」のことを簡単に(全て書くと書ききれないのでなるべく簡潔に…)説明しますと、1993年に出来た泡盛です。今2015年現在も限定数である以上その本数は年々減ってきており、現在は限られたルートでしか手に入らないと言われています。高級会員制コンシェルジュサービスである「クラブコンシェルジュ」において限定1本で25万円(税抜)の価格が付いていることが確認出来ています。

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以前三越でこの93年物を取り扱ったことある関係者の話では2011年時には21万円で買う事が出来たそうですが、もう来年には30数万円は間違いなく越えてくるだろうと言われています(海外の政財界要人にも出回っているらしい)。間違いなく泡盛古酒のリーディングブランド的存在です。(※補足:ちなみに同じラベルの國華は他にもありますがこの値段が付いているのはこの93年生まれの瓶上部に貼られた1本ごとの製造番号とモンドセレクションシールが貼られたもののみです!!シールがあるかないかご注意を。)

國華は日本の重要文化財で生まれる唯一の泡盛!

120404_1517※出典:http://www.dee-okinawa.com/image
この國華という銘柄の泡盛は、別にこの93年物以外にも存在しています。今でも沖縄の名護で泡盛を造り続けています。酒造所の名は「津嘉山酒造」というところで、酒造所としての唯一の国指定の重要文化財でもあります。ちなみに今はおよそ日本円で4億円の国費が充てられ、延べ7年以上の修復工事中。2017年修復完了予定で観光名所としてもさらなる価値向上が期待されています。お酒が作られる過程ではその建物や土地に住む菌がものすごく重要な働きをするので、より慎重に管理されているようです(詳しくは朝日新聞デジタルの記事でも載っておりますのでリンク貼らせて頂きます)。そんな津嘉山酒造は上記画像文面にもあるとおり、伝統技法を守るべく、たった3人で、造ることが出来る量だけを丁寧に造るために、仕込みは月に2回しか行わず、造っているのもこの「國華」のみとのこと。

なぜこの93年製造版は値段が上がったのか?

a※出典:2011年に販売されていた当時のリーフレットより
「國華」の中でもこの93年物は現存する最も古い製造番のものではと言われていますが、元々このときの國華は生まれたときから傑作として注目されていました。当時まだ「モンドセレクション」というものが一般化されていない頃(最近のモンドセレクションは日本からでもエントリー費用や申請費を使えばある程度取れてしまう大きな器になってしまっているためアテにならないが、この頃は本当に限定された本物)、新酒の時点で既に当時でのモンドセレクション金賞を受賞していた傑作だったそうです。蒸留酒である泡盛は瓶の中でも育つお酒。しかもワインと異なり、泡盛は瓶で育てれば育てるほど味と香りと口当たりが良くなるそうです(ただし泡盛も右肩上がりに一直線に味が良くなるわけではなく、株価のようにバイオリズムがありながら上がっていくらしいのが面白い)。生まれてから22年を経た今年、その豊かな熟成香と奥深い味わいは本当に素晴らしいものになっているとのことで、本当に味わうのが楽しみでした。

たまたま業界関係者で「國華93年製造限定版」を手に入れたお店があると聞き、大至急到着。

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※写真:場所は赤坂のとある隠れた完全予約制BAR「煩悩」。写真は煩悩のオーナー三輪ひとみさん
到着しました。とある東京港区赤坂のバーです。ここでは「國華93年製造限定版」を年間わずかな数だけ手に入れるルートがあるようで、お客さんから指名があった時に出している、とのこと。気になる値段は…1杯、9,000円でした。うむむ、まあそれはそうだろう。オーナーいわく、市場的にはもう1本30万くらいの相場になっている、とのことです。ただその値段だからこその価値は十分にあると思い、迷わずカッコつけて即答で「じゃあお願いします」と言いました(先に値段聞いてる時点で全くカッコ良くないですけどね笑)

飲んでみた。間違いなく言えるのは、「高貴」「泡盛の概念が変わった!!」です。

みなさん、泡盛古酒のイメージは、どうでしょうか。タイ米、黒麹菌由来の独特な香りが特徴ですが、ものすごく強いお酒、ガツンとくる、喉が熱くなる、いや焼酎より甘みを感じる…いろんな感じ方があると思います。香は良いけど刺激が強い、逆に甘さがあるけど深さが無い、といか、様々仰る方はいると思いますが私は主に泡盛は前者のタイプで感じていました。ただ、この國華93年製造限定版は、全く新しい感覚を与えられました。

まず、顔に近づけるだけで。香りがとても高く、ミネラルの香りと言うか、豊かな幸せにしてくれるような香りを楽しめる。

口の中にそそぐと。舌にびっくりするくらい自然にしみこむような感じ。全くピリピリしない。むしろなめらか。

味は豊かな、ミネラル感のある味わい。少し甘みも感じるようなキレイな”まるさ”を感じる。

そして惜しみながら喉を通っていくと、喉が暖かくなるが嫌な刺激がまるでない。ものすごく体に良い温泉に浸かるような感覚。

今、飲みながら書いているわけではないのでその時に口に出したことなどをなんとなく文字にしていますが、私の感覚としてはとにかく「ものすごくおいしい古酒」であり、「そもそも泡盛自体こんなに”高貴な”味わいが育つお酒だと知らなかった」のが正直なところです。
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そして… あまりの感動のあまりに、特殊ルートにお願いしまくり、遂に… 手に入れてしまいましたよ!!! 今でも大興奮してます。あまりにも高価な泡盛古酒なので、逆に、めったなことが無い限り空けることは無いと思います。よっぽどのお祝いのときでしょうね、やはり。飲みたいときは、また赤坂のお店に今おいてあるかないか聞いてみたいと思います。日本沖縄(世界)最高級泡盛古酒「國華93年製造限定版」、皆さんにも(金額を除けば)手放しでお薦めできる本物です。一生に一度、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか!

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